礼文島観光2泊3日モデルコース|花の浮島を満喫しよう!

花の浮島礼文島の案内板 コラム

約300種類の高山植物が見られる「花の浮島」と呼ばれる礼文島。北海道の北部にある日本最北端の有人島です。一度は訪れてみたい場所ですね。

観光ツアーもありますが、自由に礼文島を回りたいと思いませんか?

この記事では、個人で礼文島旅行を検討している方に以下の内容を説明します。

  • 礼文島への行き方
  • 礼文島旅行のおすすめの時期
  • トレッキング初心者でも楽しめるコース
  • 礼文島のおすすめ観光スポット
  • 礼文島内の交通手段

私が現地に行って体験してきた、礼文島の魅力を満喫できる2泊3日のモデルコースをご紹介します。

礼文島への行き方

礼文島へは、現在フェリーでしか行けません。2003年までは飛行機の運航がありましたが、利用者が少なく廃止されました。そのため、稚内空港または利尻空港まで飛行機で行き、そこからフェリーで礼文島へ向かいます。

羽田空港から稚内空港までの便は、ANAが就航しています。伊丹空港から直行便がありません。羽田または新千歳空港で乗り換えです。

モデルコースの礼文島観光に適した時期と気温

礼文島観光に適した時期は、礼文島固有の花が咲く6月です。礼文島固有の花で有名なレブンアツモリソウは、5月末から6月中頃まで咲いています。レブンウスユキソウは、レブンアツモリソウより遅れて6月中旬から6月末頃までが開花時期です。

両方見たいという方は、6月中旬に計画を立てるのが良いですね。

また6月の平均温度は12.7度と過ごしやすい季節です。東京の3月くらいの温度ですね。天気の良い日は温度が20度くらいに上がるので、半袖でも過ごせます。トレッキングにも観光にも適しています。

6月の日の出は4時前、日の入りが19時過ぎで、とても昼間が長く北の国ならではの経験ができる季節です。

モデルコースの礼文島に適したおすすめの服装

おすすめの服装は、長袖シャツと歩きやすいパンツです。日中は太陽が出ていると暑く感じることもあるため、半袖Tシャツにパーカーの組み合わせでも良いでしょう。

加えて帽子は必須ですね。私は帽子を持って行かなかったので、トレッキングに行って顔が真っ赤になりました。

服装以外だと日焼け止めの持参もおすすめします。女性は、UVカット機能のあるファンデーションを忘れずに持って行きましょう。山は思ったよりも日差しが強かったです。

モデルコースの礼文島に適したおすすめ宿泊場所

礼文島の宿泊施設は、フェリーターミナルがある香深(かふか)がおすすめです。

香深地区のホテルを紹介します。

  1. ホテル礼文
  2. 三井観光ホテル
  3. 花れぶん

礼文島の北側地区にある船泊(ふなどまり)には、スコトン岬など自然豊かな風景を望む宿もあります。バスの本数が少ないため、車がないと不便です。

ホテル礼文

香深港フェリーターミナルから徒歩約1分の場所にあるホテルです。利尻富士が見える展望風呂があります。

設備・露天風呂(温泉)
・売店
・コインランドリー
・全室トイレ、バス付き
・レンタサイクル
Wi-Fiあり
支払方法現金のみ
電話0163-86-1990
ホームページhttps://www.hotel-rebun.info/

三井観光ホテル

香深港フェリーターミナルから徒歩約10分の場所にあるホテルです。利尻富士を眺めながら入浴できる、露天風呂付き大浴場が自慢です。

設備・露天風呂(温泉)
・売店
・コインランドリー
・全室バス、トイレ付き
Wi-Fiあり
支払方法現金、VISA、Mastercard
電話0163-86-1717
ホームページhttps://www.telnet-rishiri.info/pr/mitsui/index.html

花れぶん

香深港フェリーターミナルから徒歩約8分の場所にある、水産加工会社「やまじょう」が運営するホテルです。美味しい海の幸料理が自慢です。

設備・露天風呂付き展望台浴場(温泉)
・売店
・ラウンジ
・コインランドリー
・露天風呂付き客室あり
・レンタサイクル
Wi-Fiあり
支払方法現金、Mastercard・American Express・JCB・Diners Club
電話0163-86-1666
ホームページhttps://www.hanarebun.com/

礼文島観光2泊3日観光モデルコース

礼文島の魅力を満喫する2泊3日のモデルコースを紹介します。トレッキングが初めてでも礼文島の自然を感じられます。

1日目稚内港からフェリーで礼文島へ 香深港周辺散策
2日目ウスユキソウ群生地と桃岩展望台、キンバイの谷へ花を見にトレッキング
3日目スコトン岬、澄海(スカイ)岬とレブンアツモリソウ群生地観光

1日目:稚内港からフェリーに乗って礼文島到着

1日目は礼文島までの移動です。東京からの場合、羽田から稚内までANAの便が利用できます。稚内空港から稚内港までバスで約35分です。バスは、飛行機の到着時間と合わせて運行しています。

注意点は、支払いが現金のみということです。バスは普通の路線バス仕様のため、荷物置き場がありません。

稚内フェリーターミナルで下車すると、目の前が稚内港フェリーターミナルです。稚内港から香深港(かふかこう)までフェリーで約1時間55分ほどの船旅で、礼文島に到着します。

稚内港フェリー乗り場の食事

塩ラーメン

フェリーの中にも売店はありますが、残念ながら食事はできません。フェリー乗り場でお昼を食べましょう。フェリー乗り場2階に「シーサイドレストランYu~来」があり、地元の食材を使ったメニューがいろいろあります。おすすめは塩ラーメンです。実際に食べると、とても美味しくてスープまで飲み干しました。

フェリーの乗車チケット

フェリーは、1等、2等指定席、2等の3つのランクがあります。どれにしようか迷うところですが、2等に乗りましょう。座敷タイプですので、靴を脱いで足を伸ばして横になれますよ。島に近づくと、窓から利尻富士が見えます。

厳島神社まで散策

礼文島香深港に到着したら、ホテルへ荷物を置いて近くを散策します。

フェリー乗り場から右に海を見ながら「礼文島温泉うすゆきの湯」や「炉ばたやちどり」の場所を確認して、翌日トレッキングする桃岩展望台コースの入口まで歩きましょう。

桃岩展望台コースを少し歩くと、礼文厳島神社があります。礼文厳島神社まで、フェリー乗り場から約10分程度です。礼文厳島神社は、広島の厳島神社の分祀(ぶんし)で海の神様を祀っています。

拝殿の中に入ると、天井には礼文島の花が色鮮やかに描かれています。楽しい旅行になるように祈って、1日目はホテルでゆっくり温泉に入り翌日に備えましょう。

2日目:花を見にトレッキング

出典:礼文島観光協会

2日目は、お目当ての礼文島の花を見にトレッキングです。トレッキングコースは7コースあります。初心者は桃岩展望台コースがおすすめです。

レブンウスユキソウ群生地も見たいので、桃岩展望コースの途中から礼文林道コースに入ります。レブンウスユキソウ群生地を見て桃岩展望台に行くコースは、約4時間程度で楽しめますよ。

トレッキングコースの情報は「礼文島トレイルオフィシャルウェブ」で確認できます。事前にチェックしておきましょう。

礼文島トレイルオフィシャルウェブ URL:https://rebun-trail.jp

島唯一のコンビニで昼食を購入

トレッキングに行く前に、島唯一のコンビニ(セイコーマート)に行きお昼の準備をしましょう。徒歩だと約30分、自転車だと8分くらいです。手作りのおにぎりやサンドウィッチなどがあり、選ぶのが楽しいですよ。

レブンウスユキソウ群生地へ

レブンウスユキソウ

礼文林道コースは、桃岩展望台へ行く途中にある礼文林道元地口から入ります。舗装されていない道です。転ばないように気をつけて上って行きましょう。約1時間程でレブンウスユキソウ群生地にます。

途中で海の方を見ると、まるで雲の上に浮かぶ島のような利尻富士が見えます。

レブンウスユキソウ群生地で花を眺めたら、少し休憩して素晴らしい景色を楽しみましょう。トイレを済ませて、礼文林道元地口まで戻ります。

桃岩展望台コースへ

桃岩と海

礼文林道元地口まで戻ったら、左へ曲がり桃岩展望台を目指します。上り坂のため大変ですが、左右には野花が咲いています。眺めながら頑張って登りましょう。

約40分程度で桃岩展望台に着きます。ベンチがあるので、座りながらお昼休憩にしましょう。
汗ばんだ体に快い風を受けながら、食べるお昼は格別ですよ。

桃岩展望台からは、知床まで約2時間20分のトレッキングです。花が美しいキンバイの谷を通り、元治展望台で海に浮かぶ利尻富士を眺めて歩きます。

知床からはバスも出ていますが、もう少し頑張って北のカナリアパークに行きましょう。

北のカナリアパーク

カナリアパーク

北のカナリアパークには、吉永小百合さん主演の映画『北のカナリアたち』のロケ地となった「麗端小学校岬分校」が保存され中を見学できます。

また北のカナリアパークは、利尻富士が一番きれいに見える絶景スポットです。パーク内にはカフェがあり、美味しいコーヒーとソフトクリームなどが注文できます。しばし疲れをいやしましょう。

近くに第二差閉バス停から路線バスが出ています。本数がないので事前に時刻を確認が必要です。

もし時間が合わなければ、約40分ほど歩くと香深港フェリーターミナルに到着します。

3日目:スコトン岬と澄海(スカイ)岬めぐり

スコトン岬

最後の日は、タクシーを使ってスコトン岬と澄海岬の観光です。タクシーは台数が少ないので事前に予約が必須です。もし予約を忘れたら定期路線バスでスコトン岬まで行けますよ。

途中、船泊付近で野生のアザラシに出会いました。最近は一年中アザラシがいるそうです。

最北端のスコトン岬

スコトン岬は、礼文島の最北端。目の前にトド島があります。晴れた日は遠くにサハリンが見えるそうです。日本最北限のトイレと売店がある場所としても有名です。

澄海岬

スコトン岬の後は、澄海岬に移動です。澄海岬で海の底が見えるほど透明度が高い湾を見学します。売店にはウニ丼や串にさした揚げ物などがあります。小腹がすいたらいかがでしょうか。

レブンアツモリソウ群生地

タクシーは、澄海岬でおりて浜中まで歩きましょう。途中、レブンアツモリソウ群生地があります。残念ながら昨年(2023年)は猛暑の影響で花は見られませんでしたが、鳥の声が聞こえ素晴らしい散歩でした。

のんびり歩いても約1時間くらいで、浜中のバス停に着きますよ。定期路線バスで、バス停から香深港フェリーターミナルへ向かいます。海岸線を通りますので、車窓からアザラシを見られるかもしれません。

エゾバフンウニを食べよう

2泊3日の礼文島の旅は終わりに近づきました。ウニを食べていなければ、フェリー乗り場にある最北端のお寿司屋さんと言われている「武ちゃん寿司」にウニ丼があります。口の中でとろける甘さが広がるエゾバフンウニを味わって、美味しい思い出とともに礼文島観光を締めくくりましょう。

初めてトレッキングする方でも、礼文島を楽しめる2泊3日のコースを紹介しました。参考にして楽しい礼文島の旅を計画してください。

礼文島の交通手段

礼文島の交通手段をまとめました。個人で行くとやはり交通手段が心配になりますよね。旅行計画を立てる時の参考にしてください。

観光バス

礼文島の観光地を半日で回る観光バスがあります。ガイド付きですので、手早く観光を楽しみたいと思う方にはおすすめですよ。午前と午後の2コースがあります。事前に予約しておきましょう。ネット予約もできます。予約は2か月前から受け付けています。

宗谷バス 予約
電話0163-86-1020
URLhttp://www.soyabus.co.jp/teikan/teikan_information

礼文Aコース 所要時間 / 3時間50分 
料金 大人3,600円 小児1,900円
8:40発 → 12:30着
香深フェリーターミナル

スカイ岬

スコトン岬

桃台猫台

※香深フェリーターミナル(6/1~9/30期間は途中下車可能)

北のカナリアパーク

香深フェリーターミナル

礼文Bコース  所要時間 / 3時間25分
料金 大人3,300円 小児1,800円
14:15発 → 16:40着
香深フェリーターミナル

スカイ岬

スコトン岬

香深フェリーターミナル

定期路線バス

本数はありませんが、スコトン岬や知床まで運航されています。時刻表を確認して上手に使うと、安くトレッキングや観光ができますよ。礼文島内路線バス1DAYフリー乗車券もあります。

定期路線バス時刻表:http://www.soyabus.co.jp/routebus/rebun

礼文島内路線バス1DAYフリー乗車券
料金大人2,000円 小児1,000円
販売場所利尻営業所窓口、路線バス車内

タクシー

礼文島のタクシーは台数がありません。ほぼ予約で埋まっています。早いと半年前くらいから予約する方もいるそうです。タクシーをお考えの方は早めの予約をおすすめします。

礼文ハイヤー 
電話0163-86-1320 
URLhttp://rebun-hire.com/  ホームページから予約可能
開成タクシー
電話0163-87-3222  電話予約のみ
URLなし  

レンタカー

レンタカーも台数がありません。時間を気にせずに礼文島を回る場合は、早めの予約をおすすめします。フェリーは車も載せられるので、稚内で借りる方が安心です。

日産レンタカー
電話0163-86-1360 
URLhttps://nissan-rentacar.com/car/rates/72
トヨタレンタカー 
電話0163-87-3222  
URLインターネットでの予約はできません

レンタサイクル

フェリーターミナルの前に、レンタサイクル店があります。電動アシスト付き自転車を借りられるホテルもあります。北のカナリアパークや知床方面に行くのに便利ですよ。

レンタサイクルCat Rock
電話090-7517-1095  
レンタル代3,000円/日
レンタサイクルがあるホテル
ホテル礼文電話:0163-86-1990
花レブン電話:0163-86-1666

礼文島観光は6月に計画を!

礼文島は、見所が満載です。行くなら個人旅行がおすすめ。

礼文観光に最適な時期は、レブンアツモリソウやレブンウスユキソウが咲く6月です。礼文島固有の花を見に行きましょう。

タクシーやレンタカーを早めに予約して、楽しい礼文島観光を計画してください。

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